先照寺

富士宮市(旧大宮郷)に現存する曹洞宗寺院。永徳4年(1384年)に第23代富士大宮司・富士成時が開基した歴史を持つ。山門をくぐると整備された境内に本堂が構えられ、墓域には苔むした古い石塔が並ぶ。創建以来、長らく富士大宮司家の菩提寺として機能し、歴代当主の葬儀・供養を司ってきた。戦国期には今川義元から諸役免除の保証を受け、武運長久の祈願所としての性格も持っていた。元禄5年(1692年)に第34代大宮司・富士信元が宝積寺を建立したことで菩提寺の役割は移ったが、寺院としては現在まで存続している。